小山には伝統工芸の"結城紬"があります。真綿を使った高級絹織物の結城紬。伝統工芸品であるにも関わらず、地元でも結城紬のことを知らない人が多く、目にする機会はほとんどありません。
「結城紬を身近なものにしたい」
そんな思いから立ち上がったのが、小山自慢代表・村田 玲子さんが立ち上げたつむつむ〜小山 de 紬〜プロジェクト。
結城紬には、"本場結城紬"と"結城紬"の2つの種類があります。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている"本場結城紬"。
本場結城紬は、とても高級な織物で、古い着物や反物でも100万円以上の価値のものもあります。20以上の制作工程をすべて手作業で行い、織り上がるまで長い年月がかかります。それ故、着るほどに味わいが生まれる、まさに一生モノの着物です。
"結城紬"とは、工程の一部を機械化することでコストを下げたり、生産数を増やしたりしている織元(織物の製造元)の結城紬です。本場結城紬と同じく真綿から紡いだ糸を使用しているので、柔らかな風合いはそのままに楽しむことができます。
村田さんは、"本場結城紬"か"結城紬"かを差別せず、使う方の目と感覚を頼りに気に入った生地を使ってアップサイクルして欲しい。それが自然とSDG'sにも繋がるんじゃないか、そして、今まで"本場結城紬"・"結城紬"を知らなかった人に、もっともっと興味を持って欲しいと話してくれました。
「今の時代は着物を着る機会が少なくなりました。昔、おばあちゃんが着ていた結城紬の着物が、何十年もタンスに眠っているのが現状です。汚れや傷みがある、丈があわない……などの理由もあり、もう誰も着てないという話もよく耳にします。さらに、小山市にはこれほど素晴らしい伝統工芸品の結城紬があるのに、地元市民にすらあまり知られていないのが悲しいんです。」
そんな結城紬を、もっと身近に着られるようにと新たにリメイクして、世代を問わずに沢山の人に楽しんでもらいたい!そのためには、女性が普段から身につけるエプロン・ワンピース・アクセサリーなどにリメイクしたらどうだろう。
この村田さんの想いに共感した仲間達で、つむつむ〜小山 de 紬〜が結成されました。
「リメイクすることで、結城紬に携わっている作り手の想いや伝統を損なわないように気を配りました。あくまで、傷んでいたり、着られない結城紬を『もったいない』の発想から再利用させてもらっています。形を変えることで伝統を軽く見ているわけではないです。『つむつむ』は素晴らしい伝統工芸品の結城紬があってこそ。結城紬ならではの品の良さを損なわないために、丁寧なデザインや裁縫を心がけています。」
「リボンバレッタなど身近に感じられるアイテムへリメイクすることで、手にとってくれた人が、着物や結城紬そのものに興味を持ってくれたら嬉しいです。伝統を受け継いでいきたいので、着物を着たことがない人や、そもそも結城紬を知らない若い世代にも届けられたら嬉しいです。」
つむつむ~小山de紬~でリメイクされた商品には、渋さと可愛さが両立しています。丈夫だから長く楽しめるのも、今のZ世代の子たちにも嬉しいポイント!!
このプロジェクトをきっかけに、着物や結城紬を知った若い人たちが伝統を重んじながらファッションに欠かせないアイテムの1つとして取り入れて、また次世代に繋いでいって欲しいです。
これこそ唯一無二のアイテム。
結城紬を使用した除菌ハンドジェルカバー。玄関に必須となった除菌ハンドジェルのボトルはカバーをかけるだけで、雰囲気も良く来客からも一目置かれること間違いありません。